サーバ起動時に「パスワードを入力してください」って表示されて止まってしまう
【現象】
Dominoサーバ起動時に、以下の画面が出て、パスワード入れないと起動しない。
【状況】
2通りあると思います。それぞれに対応する原因、対処を書いてみてます。
- 状況1:
インストールしてsetup.nsfでモロモロ設定して、いざDominoサーバを起動した直後に既に発生。(R5以降?)
- 状況2:
R4.6のサーバを動かしているけど、同じマシンでクライアントを立ち上げてIDファイルをサーバのIDからユーザのIDに切り替えると、次にサーバを起動しようとしたときにそのユーザのIDファイルを使って起動しようとしてる感じ。
で、そのユーザのIDファイルにはパスワードが設定してあるので、「パスワードを入力してください」で止まってしまって起動できない。(R4.6のみ?)
【状況1原因】
- サーバIDファイル自体にパスワードを設定している。
【状況1対処】
- クライアントを起動して[ファイル]−[ツール]−[ID切り替え]でサーバIDファイルに切り替えて、そのIDで[ファイル]−[ツール]−[ユーザーID]を選択。
ユーザID情報画面で、[パスワードの解除]を選択してパスワードを無くすればOK。
- こういう状況をセットアップ時に予防したいときは、インストール後最初にサーバを起動した際に表示されるセットアップ画面で、いろいろ設定入れて「セットアップ完了!」って画面が出たとき、そのまま油断して[セットアップ終了]ボタンを押してしまわずに、この画面を表示させたままメニューバーから[ファイル]−[ツール]−[ユーザーID]を開いてパスワード解除しておけばいいです。
このときのクライアントはサーバIDで起動してるので、[IDの切り替え]は必要ないみたい。
- あと追加サーバの登録でなら、サーバ文書追加時にパスワードを設定しなければOKだと思います。
【状況2原因】
- notes.iniの"KeyFilename=○○.id"の行が、ID切り替えすると切り替えたIDファイル名に書き変わってしまうため。
【状況2対処】
- R4.6台なら、notes.iniの"KeyFilename=○○.id"のところに1行追加して、"ServerKeyFilename=server.id"っていう行を入れると、サーバはServerKeyFilename、クライアントはKeyFilenameに設定されたIDファイルを使って起動するようです。
- 4.6以前だと、セットアップ時にそのサーバを「システム管理者のワークステーションとして使用する」とかいうオプションでインストールすれば、サーバとクライアントそれぞれのIDで起動できるみたいです。
- R5以降なら、普通にセットアップすればサーバとクライアントは別々のディレクトリにインストールされるしnotes.iniもそれぞれにあるから、同じマシンにサーバとクライアント入れて使ってもこういう現象は起きない感じ。
本来同じマシンに入れていいものかどうかはよく知らないけど・・。
【補足】
- どっちの場合でも、ともかくサーバ起動するときに使うIDファイルは基本的にはnotes.iniのKeyFilename行で設定されているIDファイルを使っていて、このIDファイルがパスワード付きだと起動時に表記のメッセージを出す、という感じみたい。
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