セミナー受講:Notesマイグレーションセミナー(2004/02/05)
インテックという会社さん主催のNotesマイグレーションセミナー。
開催情報は↓こちら。
http://www.intec.co.jp/event/crm2004.html
今使ってるNotesのR4とかR5とかから今後どうしていくかというときに考えられる、そのままNotesをアップグレードするか、それともこの際にNotesは捨てて他に移るか、移るとしたらどんな選択肢があるかというパターンを全部解説してくれて面白かったです。
メーカーのセミナーだと、自社製品以外は存在しないかのような顔をするので、こういろんな製品を並べて教えてはくれないからなー。
セミナーはだいたい5部構成ぐらいで、以下のような感じでした。
- Notesマイグレーション検討時の選択肢について。(全体概要みたいな)
- Notesをアップグレードする場合。
- .Netベースにする場合(SPPS)。
- INSUITEに乗り換える場合。
- DeskNet'sに乗り換える場合。
プレゼンではすごく詳細な資料が出ていたのですが、紙で配布されなくて手元に残ってないので、メモってきた中で覚えている範囲を適当に。ここの文中の記述と、実際の講演中の表現とかは、たぶん全然違います。
というかここに書くのは大半ただの自分の感想なので、もとよりあてにはなりませんが。
■Notesマイグレーションの準備
- サポート切れた(もしくはもうすぐ切れる)NotesR4とか5とかをどうするかという時の選択肢について。
今現在自社でNotesをどの程度使っているかをチェックして、利用レベルに合わせた移行がおすすめですよーという感じ。
主に以下のような切り方でした。
・メッセージング機能を利用(メール・掲示板辺りのことかな)
・コラボレーション機能を利用(ディスカッションのことみたい)
・カスタムデータベース利用(独自開発業務APなど)
上の方を使ってるのほどライトユーザで、下に行くほどヘビーユーザという感じ。
下の方の機能を使ってるからには、上の方を当然使い込んでるという想定です。
- で、使ってるほど他に移行するのは難しいのでNotesアップグレードで対応した方がいいかもーという感じ。
メールと掲示板ぐらいなら、もうNotes捨てて他に移ってもいいかもねと。まあ確かに。
- 画面上の資料では他の製品との機能比較とか各社の製品の特徴とかも掲載されていて、今まさにそれは私が調べようとしていることなので、もっと詳しく知りたかった〜!
といってもこれ以上は、この会社のコンサルを受けないと教えてくれないのかも(^^;
■Notesのアップグレードするには
- Notesを使い続けるぞーという選択をした場合のいろいろ。
- 例えばサポートが切れてもR4を使うという選択をした場合でも、OSとかHWの方で寿命が来てそっちの方のバージョンアップを検討すると、HW乗せ変え→そのHWに対応するOSはどうしても最新OSに移行→R4は最新OSでは動作自体保証されない
というコンボは発生しがちで、まあ使い続けるならそういう辺りも考慮に入れておかないとという感じ。
- カスタムDBとかをたくさん作っているところは、やっぱりこの選択がいちばん妥当かもねーという感じですが。
ライセンス料とクライアントのアップグレードの手間はどうしてもネックですよね〜・・。どうしようかな。
- クライアントのアップグレードについては、そういえば事例では、資産管理ツールもこの機会に合わせて導入して、この資産管理ツールからNotes6クライアントを各端末に送り込んだという剛な会社の話が出てました。
更新をかけるのは一度に何端末までという制御が資産管理ツール側である程度できるなら、そういう手も使えるかなー。
普通に一気にやったら、朝一とかで絶対回線が潰れそうだけど・・・。
Notes6のスマートアップグレードは、6になってないと使えないところとか、人を選んで出来ない(バージョン単位。あれ?ポリシーとか設定すれば部署単位とかで出来るんだったかな?)という辺りが、いまいち感が強いのですが。
■.Netベースに移行する場合。
- メール部分は専用メールサーバにおまかせ(外出し)、その他のコラボレーション機能はSPPSが、各種業務APは.Netベースで作り替えていくという手。
もちろんメールサーバをExchangeにしてMS一色に染めてみることもできます。
- Notesの他に乗り換えが効かないところはこの各社で作り混んだ各種業務APをどうするかというところなのですが、このパターンでは、どうせ作ったのは何年も前だろうから、この機会にフローの見直しも含めて.Netで書き直してはどーですかという提案のようです。
- 開発環境まで提示できるのは強いかもですね。しかも.Netの開発環境なら、どう考えてもDominoデザイナーより使いやすくて、ヘルプもいいのが付いてそうだし!
でも1から作り替えはやっぱ大変そう。あと、サーバもWinベースになるというのも、気にする人は気になるかも。私はもともとWindowsサーバしかよく知らないですが。
- SPPSで、登録されているデータを一気に串刺し検索できますというのも売りみたいですが、この串刺し検索には、個人的には最近少々疑問があるなー。
例えばIBMのサイトに行ってリンクを辿ってLotusSoftwareのページまで降りていっても、そこの画面上部に表示されている検索窓で「ライセンス」って入力して検索すると、IBMのいろーんな製品のライセンス情報が出てくるですよね。私はLotus製品のライセンスだけ知りたいの!とか思うことって、しょっちゅう無いですか。
いろんなDBが混在していて情報の所在がわからなくなりがちだから検索エンジンを導入して全DBを串刺し検索・・というのは、どうも解決の方向として間違ってるような気がしないでもないのでした。むしろ、せっかく「契約書データベース」みたいな感じで、このデータベースの中を見れば契約書が探せるはずというまでのカテゴライズがされているのだから、そこまで辿り着いたらもう個々のDBの検索機能でいけるのではないかと。
なので、むしろ、あなたの部門で使う業務DBはこれこれですよーと示した部門ポータルみたいなのの構築をした方がいいのでは・・って、結局ポータルに落ち着くのかしら(^^;
でもNotesDBだけならそういうポータル作るのもむしろ簡単ではないかな〜と思ったりします。
- そういえば昔Notes/Domino Portalの中で、SPPSとの連携について特集されてた気がしたけど、あの記事どこにあったんだったかな?
今見てみたら見つけられなかったです。
■INSUITEでEIP
- INSUITEという製品に移行するパターン。
この製品は私は今日初めて聞いたもので、どういうことが出来るの製品なのかはよく知らないです。
- 聞いた感じでは、どうやらポータル構築を容易に出来ますという感じの製品っぽい感じがしました。
Webベースでいろんなシステムを稼働させているところに、この製品を乗っければ、プログラムレスで各個人が必要な情報をポータル画面として編集できますよ!という、MyYahooのような製品・・という理解でいいのかな・・。
- このポータル編集画面は、実際に見ると、とてもエンドユーザさんにお任せして各個人で作ってくれるのを期待できるような物ではないです。
これもまたちょっと前から思っていたことで、またセミナー話とはずれるのですが、こういう製品を提供するベンダー企業と、製品を導入してこういうセミナーに出てくるユーザ企業のPC普及環境って、だいたい10年ぐらい・・か、短くても5年ぐらいずれてる感じがあって、ベンダーでは90年はじめには一人1台PC環境が整っていたとしても、各ユーザー企業では一人一台なんて2000年に入ってからとか、まだまだとてもとか、そういう状態のところも多いのですよね。
ユーザ先の全社員に使わせる想定の製品だったら、環境が10年分ずれてるところも考慮に入れて作らないと、使えないっていわれるのもやむなちじゃないのかなー、と思います。
自分が10年前に今のこの画面を見せられても、まず概念から理解できないと思うし・・。
こういうセミナーとかでは数年前から、まるで全社員が既に情報共有はこなしていて、次の段階をどうするかというところに興味があるかのような話が出てるけど、実際はどこもそんなのこなしてないので、まずは情報共有しましょうという話をもう一度出すぐらいでちょうどいいんじゃないかと思ったり。あー、だからサイボウズとかが売れてるのかな・・。
■DeskNet'sに移行する
- メール・掲示板というメジャーな機能しか使ってないのなら、もう安価なグループウェアに乗り換えてしまいましょうというパターン。
- DeskNet'sは昔ちょこっとだけ画面触ったことがあります。それなりに画面も見やすくて使いやすいです。
施設予約・掲示板・メールとか、そういうメジャーどころの機能はそこそこ使いやすいのを標準装備していますという感じ。ユーザーはWebクライアントさえあれば使えますよー、と。
全部で20機能を提供してるそうです。画面にどれを出すかは管理者で決められるので、いらない機能はしまっとくことも出来ます。
- 業務APのこと考えなければ、今いちばんの推奨パターンはこの辺ですよね。DeskNet'sでなくても、こういうWebベースのグループウェアがいいかも。
以上。
なんか実際に聞いてきた話を書き足りてない上に書いたのは脱線した感想ばっかりになってしまってるけど、時間遅くなったしメモも会社に置いてきてるので、とりあえずこの辺で。
目次に戻る