Dominoデザイナーの使い方について(1)
会社で、他のシステム開発経験のある人をNotes担当に引き込むべく無理矢理勉強会を開催しようとしているので、その時の説明用メモ。
同じような目論見のある方はよろしければご利用ください。ほんとにメモレベルだけど。
Notesにつながった環境のPCを利用して、実機で操作しながらこの説明を一通りやると、だいたい1Hちょい程度の見込みです。
- Notesデータベースの実体
拡張子が.nsfのファイルです。1データベース1ファイルと思っていていいです。
- データベースの内容
データベースの中には「データ」と「設計要素」があります。この2つが1つのnsfファイルの中に同居してます。
Dominoデザイナーは、この「設計要素」をいじるためのツールです。
Notesクライアントはデータベースを見るためのツールです。
Dominoサーバは、サーバ上に置かれたデータベースに対する各クライアントからのアクセスを捌きます。
1データベースファイルに複数の人が同時にアクセスして内容見たり書いたり出来るのは、Dominoサーバがうまくやってくれているためです。
Dominoサーバを利用するためのユーザ情報は、names.nsf(公開アドレス帳)に登録されてます。
個々のデータベースへのアクセス権は、データベース毎に設定します。
- データと設計要素の関係
データは、(メールをイメージするとわかりやすいかも)不定形で、名前に紐付いた状態で保存されてます。
例えばメールだったらsubject="こんにちは"、本文="○○です。こんにちは。"みたいな感じでデータが保存されていて、メーラーによっていろんな形でそれを表示してるけど、そんな感じ。
Notesでも、データを設計要素を通して画面に表示します。
- 主な設計要素
- フォーム
データを入力/表示するための画面です。フォームの中に配置されたフィールドにデータを入れて、フィールド名に紐付いた形でデータが保存されてます。
- ビュー
フォームを使って登録したデータを一覧表示するための画面です。
他は見た目の調整とか用なので、当面どうでもいいです。
見栄えよく画面を出すために、フレームとかナビゲータとかの要素があります。
- データベースを作るときの流れ
■はじめに
- 登録したいデータ項目を整理しておきます。
- データ項目に対応するフィールド名をだいたい決めておきます。
- Notesサーバ上にデータベースを新規作成します。
・データベースを置くサーバを指定します。
・データベースのタイトルを指定します。
・データベースのファイル名を指定します。
■フォームの作成
- 新規フォームを作ります。
- 画面上に項目の説明を直接入力し、フィールドを配置します。
フィールドを配置したらフォームを保存して、クライアントから表示してみます。
データも入れて登録してみます。閉じると「保存しますか?」と聞いてくるので保存しておきます。
■ビューの作成
- 新規ビューを作ります。元々既定で「無題」が一個あるので、これを編集するのも可。
- 一覧に表示したいフィールド名を列に設定します。
列をダブルクリックで新しい列を追加。
ビューを保存して、クライアントから表示してみます。
- フォームの見栄え調整
- 表の追加
- 文字色、背景色の設定
- @関数を使ってデータの自動設定
「今日の日付」みたいな自動で取れる情報は、@関数というのが用意されてるので、それを使います。
フィールドのvalueの値に入れておくと既定値として表示させられます。
- アクションボタンの追加
- ビューの見栄え調整
- 値のカテゴライズ
ソートで「カテゴリ別」+「展開できる行に三角アイコンを表示」にチェック。
- 一行おきの色の設定
- 行の折返しの設定
- 式を使って、複数フィールドの情報を1列の中に表示する方法。
- ACL(アクセス制御リスト)の設定
■Notesで設定できる権限
・なし(データベースへのアクセス不可。)
・読者(登録されたデータの閲覧が可能。データを登録する権限は無い。)
・投稿者(データの登録は可能。登録されたデータを見ることは出来ない。)
・作成者(データの登録/閲覧が可能。データの編集は出来ない。)→自分が作った文書でも編集不可。
・編集者(データの登録/閲覧/編集が可能。)→他人が作った文書でも編集可。
・設計者(編集者の権限に加えて、データベースの設計も変更可能。)
・管理者(何でも出来る)
■ACLにリストできるもの
・公開アドレス帳に掲載されているユーザまたはグループ
データベースを作ると、既定では自分の名前が管理者、LocalDomainServerグループも管理者、Defaultは設計者でリストされています。必要に応じて権限を設定します。
デザイナー画面から[ヘルプ]−[コンテキストヘルプ]を選択すると、デザイナーヘルプが起動します。@関数の説明とかいろいろ書いてあります。
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